—今日はコンフォート経塚シティの住みやすさや利便性についてお伺いしたいと思います。まずは経塚という土地を選んだ理由を教えてください。
松原…ひとつは、防災上も安心な高台の区画整理地だということです。さらに大型商業施設であるサンエー経塚シティもオープンし、新しい街の息吹を感じていたこともあって、あの辺りでずっと探していたんです。
—経塚といえば、沖縄都市モノレールの延伸計画があって、マンション予定地の近くにも新駅ができる予定とか。モノレールの計画があることも理由だったのですか。
松原…そうですね。モノレールは7年後の平成30年開通予定と発表されていますが、確かに、大型商業施設プラス+モノレールというのは、「新しい街づくり」のキーワードだと考えています。例えば小禄の金城(カナグスク)ですが、まずジャスコが出店し特徴ある店舗が建ち並び、そしてモノレールも開通しました。今では小禄で一番の人気エリアです。ひとつの街の中に快適さと利便性のすべてが収まっている。「新しい街づくり」の最初の事例でしょう。つぎに開発されたのが、那覇新都心です。これはもう説明する必要もないかもしれませんね。博物館や官公庁、魅力的な店舗も多く県内随一の人気エリアとなっています。
—街の発展には大型商業施設とモノレール等の公共交通機関の充実が欠かせないというわけですね。それでは、コンセプトの「コンパクトリッチ」ですが、どういう想いが込められて込められているのでしょうか。
松原…東日本大震災やリーマンショックの影響などもあって、漠然とした不安を感じている方が多くなっているのではないでしょうか。特に大きな借入を必要とするマンション購入については慎重に計画したいという雰囲気が広がっています。車もそうですよね。コンパクトで燃費のよいものが選ばれる傾向がありますが、マンションも同じです。そこで僕らはムダを省いてコンパクトなマンションを企画することでお客様の要望に応えられないかという挑戦を始めました。
例えば最近の傾向としては、広さと価格ならば、価格重視にシフトしてきています。ずばり、お客様は無理なく「買えるマンション」を探しています。マンションを供給する側としてはそのニーズにあったマンションをご提案する必要があると考えていますが、その答えがコストダウンだけでは、ただの「足し算・引き算」になってしまって、住まいとしてのバランスを崩すかもしれない。当然コストダウンは目指すけれども、知恵をしぼってコンパクトだけどもリッチなマンションができないかと伊佐さんにはお願いをしました。
—なるほど、買う側としては、うれしいマンションになりそうですが、設計はかなり大変だったんじゃないですか。
伊佐…設計的な工夫として、玄関や廊下など立ち止まらない場所はできるだけ小さくするというのはひとつのアプローチですね。逆に、子育てを応援したいという事もあり、出来るだけ収納を増やすよう設計しました。それで、今回はウォークインクローゼットを全戸に設けています。
—コンパクトにしながら収納を増やすというのは難しそうですね。
松原…それと、人は感覚的な生き物ので、本当に広いことより広いと感じることのほうがリアルなんですね。古い民家だと廊下ばかりが多くて坪数ほどの広さは感じませんよね。伊佐さんには、コンパクトだけども広いと体感できる空間づくりをお願いしていました。
伊佐…空間を広く見せたいところとそうじゃないところのメリハリをつけて設計するよう心がけました。例えばリビングの窓を大きくとることはもちろんですが、それをあえて真正面ではなくて斜め方向に開放する。そして、その向こうにバルコニーを置くことで空間のつながりを演出します。そうすることで、本当の広さ以上の空間の広がりを感じることができるようになります。
—それなら実際の面積以上に広く感じるかもしれませんね。
松原…そういった技術的な提案もあって、コンパクトでも広さを体感できる機能的で美しい設計は可能だとわかりました。でも僕らはそれだけでは満足しませんでした。
 きっかけは子育ての経験です。例えば、新婚のときであればお友達が遊びにくることも多いので、リビングは広い方がいいですよね。でも、子供ができて気が付いたんですが、6帖の寝室には夫婦用のベッドとベビーベッドが一緒に置けないんです。それに子供って小学2年生ぐらいまでママにべったりで離れませんから、かなり長い間、寝室は使わずに和室やリビングに布団を並べているという家族もいらっしゃるのではないでしょうか。
 それっておかしい。と思って。それで、二つあるこども部屋の壁を取り払ってしまおうと考えたんです。
—それが自由に間仕切りを変えられるという発想なんですね。
伊佐…はい、二つの部屋の間仕切り壁を取り払えば、約10帖の寝室として利用できるように配置してあります。最初は3LDKとして利用し、家族の成長に併せて20帖のリビングと10帖の寝室を持った贅沢な1LDKにもできる。
伊佐…住まいに自分があわせるのではなくて、自分に住まいをあわせるという考え方ですね。
—リッチな空間の使い方ですね。そのほかにもリッチな工夫はありますか。
伊佐…駅近マンションなので資産価値も高いのですが、所有マンションだからこそできるプラスαのリッチな住まいを目指しました。 例えば、全戸対面キッチンにして食器洗い乾燥機も標準にしました、また、バスルームには地デジ対応の液晶TVも付いています。
—お風呂に地デジが付いてるんですか!?
松原…はい、資産価値を高める意味もありますが、子供とゆっくり過ごす時間を持ってほしいという思いもあります。お風呂って体を清潔にするだけではなくて、子供と入浴すればコミュニケーションの場にもなります。例えば、「この番組が終わるまではお風呂に入らない!(笑)という場合でも、お風呂に地デジがあれば時短にもつながりますね。見たい映画も半身浴しながら楽しめたら主婦の方にとっても、ちょっとした時間もむだにしないので嬉しい設備ではないでしょうか。
伊佐…家族のライフステージって変化していくもの。それにあわせて住み方を変えられるって、とても素晴らしいことだと思います。コンパクトというと窮屈なイメージですが、そうじゃなくて「フリー」なんです。
松原…僕らは、「買えるマンション」をつくりたかった。さらに「買いたいマンション」にもしたかった。だからリッチさの追求にはだいぶ時間を使いました。
伊佐…かゆいところに手が届く、という造りですね。住む方にとってかゆい所はどこなのかな、と探しながら設計しました。そうそう、全タイプではありませんがヒヌカン(神棚)を置けるスペースもつくっています。(笑)
松原…そんなリッチな工夫を、住みながらひとつひとつ探してもらえたら嬉しいですね。